「穂高養生園が考える やさしいおやつ」と題したレシピ本が出版されました。
小麦粉を使わずに作ることのできるグルテンフリーのおやつの作り方がたっぷりとつめこまれた一冊。
おやつの写真を見ているだけで満たされてゆくような素敵な仕上がりです。
著者で養生園キッチンスタッフのあいちゃんこと鈴木愛ちゃんにお話しをききました。
●今回、この本に込めた思いを聞かせてください。
養生園では毎日のように焼き菓子や食後のデザートといったおやつを用意しています。
甘いものはみなさん喜んでくれて、焼き菓子は買って帰ってくださる方も多くいらっしゃいます。
今回の本は、そんなおやつたちを自分でも作ったり、大切な人にプレゼントしたりというあたたかな時間を過ごしてもらえたらと思い執筆しました。
また、養生園でお出ししているようなおやつは体にやさしく、地味深く、満足感があって、食べた後につかれることがあまりないように思います。
そういった養生園らしいおやつの作り方をみなさんに伝えられたら嬉しいです。
●今回紹介されているのはどんなおやつですか。
本のなかのおやつはどれも材料がシンプルで、手順が少なく、道具も少なくて済むので後片付けもかんたんです。
また、できるだけ特別な材料を使わず、同じ材料を使っていくつかのバリエーションが作れるようにレシピを工夫しました。
そして、今回のおやつはすべて動物性不使用なだけではなく、グルテンフリーのレシピです。
私自身が長く小麦粉を控えた期間を経て、パンや粉物のお菓子を食べた後に、消化への負担や滞りを感じた経験があり、グルテンは少ないほうが自分には合っているのかも、と感じたことがあります。
その実体験から、今回の本では小麦粉のかわりに米粉や片栗粉やコーンミール、アーモンドプードルを使ったおやつを提案しています。
●執筆のなかで苦労したことは何ですか。
グルテンフリーのおやつは配合のバランス次第で作った日はおいしくても次の日は固くなってしまったり、食感が良くなかったり、まとまりにくかったりします。
ただ小麦粉のかわりにほかのものを使えばいいわけではなく、自分が美味しいと思うバランスの組み合わせを見つけるのに苦労しました。
レシピを作っていた時期は養生園のスタッフたちにも毎日のように試作を食べてもらってたくさんの感想をもらっていました。
食べてくれて喜んでくれる人がいるだけでとても励みになりましたし、養生園という同じ価値観のなかで過ごすスタッフの好みや意見やアイデアを参考にしながらすすめました。
●最後に一言どうぞ。
食べているものをすべて動物性不使用やグルテンフリーにすべき、というよりもこの本の存在でみなさんのなかにやさしいおやつという選択肢が増えたらいいなと思っています。
この本が読んだ方のあたたかな時間に寄り添うものになれば嬉しく思います。
鈴木愛著:穂高養生園が考えるやさしいおやつ
鈴木愛
1980年生まれ・東京都出身。映画やCMなどの衣装の仕事を経て食の世界へ。都内自然食レストランや、和食店で調理を学ぶ。2010年から安曇野に移住し、ホリスティックリトリート穂高養生園に勤務。「冬草」の名で活動をはじめる。不定期で東京・表参道のサロン「omotesando atelier」にて「ととのえる食事会」を開催